顧問は点ではなく線で「長く」活用せよ

顧問契約

とある顧問紹介サイトの誘い文句

顧問候補者を集める紹介サイトにおいて、「週1回の勤務で現役時代以上の収入を!」というような誘い文句をみかけました。いくら過去に実績のある人であっても、週1回の出勤でどれほどの、企業の課題を解決できるでしょう?このことは、企業が顧問に何を求めるかということの整理の必要性を示唆しています。

経営課題の解決のために必要なもの

例えば、「売上を増やしたい」という経営課題にぶつかり、顧問の助言が必要となったとしましょう。ここで、顧問の知り合いが多数の商品を買ってくれて売上が上がれば最も直接的な課題解決となりますが、普通、このようなことはありませんし、これでは従業員も成長せず、将来、同様の課題にぶつかり続けることとなります。

売上の増加にせよ、何にせよ、企業の課題解決の手法はいくつかあり、まずは顧問に頼らずに、従業員間の意見交換でこれをピックアップできるようになることが、組織の成長につながります。

そして、その課題解決の答えも、従業員側からすれば、端的に答えを教えてほしいと思うでしょう。そして、経験豊富な顧問ほど、端的に答えを提供してくれると思います。しかし、それは顧問の過去の経験から得られた知識であり、将来の取り組みにおいて成功する保証はありません。

将来の取り組みに対して必要なものは、固定観念にとらわれずに、様々な仮説の提案とその検証ができる力です

答えではなくプロセスをフォローしてもらう意識が大事

企業の課題の解決を模索する場合、至極簡単なケースを除けば、その答えは誰もしらないことの方が圧倒的に多いはずです。そのため、顧問とのつながりを点でとらえ、答えだけを求めようとするのではなく、課題の解決のための仮説の洗い出し、検証、検証結果の分析、最善策の選択という一連のプロセスにおいて、顧問は長く活用するのが望ましいです。顧問の知見や経験を活用しながら、従業員と顧問のコミュニケーションの中で、意見交換を活発に行い、様々な可能性を検討しながら、最終的に1つの結論を選択する、このプロセスを経ることにより、顧問に頼りきる場合よりも高次の結論にたどりつくことが可能となりますし、そのプロセスを経て、従業員も成長することができます。

幅広い知見と、丁寧な寄り添い型の顧問サービス

以上のように、顧問を選ぶ際には、「点」で答えだけを求めるのではなく、「線」の付き合いの中でより良い解決策と相互の成長を追求するのが最も双方に望ましい方法だと私は思います。そのために顧問に要求されるのは、自身の専門分野だけでなく、幅広い分野に跨る知見や経験と、丁寧な寄り添い型のサービス提供の意識や姿勢ではないかと考えます。当事務所では、経営・法務・会計・税務・知財・IT・国際と幅広い知見と経験を有する専門家が、丁寧な寄り添い型の顧問サービスを通じて、御社により良い結論と、双方の成長の実現に向けて取り組んでまいります。お見積りは無料です。下記よりお気軽にお問い合わせください。

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