リスクマネジメントのプロが指南 リスクを不用意に膨らませて炎上させないためのマネジメント

リスクマネジメント

自爆事例の増加

企業にリスクが判別された場合、その爆弾を爆発させないよう慎重に処理する必要があります。しかし、最近のニュースを見ていると、逆に自爆させているケースも散見されます。これはどう考えても最悪の対応。リスク・マネジメントにおいては、このような最悪のケースに陥らないよう初期対応から正確になす必要があります。

世間が嫌う「隠ぺい」や「狡さ」

自爆事例を見ると、当事者はうまく対応したように見えるが、世論の反感をまともに受けて評価を大きく下げることとなったケースが多いです。SNSを通じて個人の意見が社会に広まる中、個人の反感を買う対応は最悪の結果を招来します。個人の反感を買う対応とは、狡く、事実を隠ぺいしようとする対応です。人は成功者に対して妬みを抱きます。その成功がまっとうな手段で得られたものであれば、その努力を認めるよりほかありませんが、狡い方法で得られたものであれば、その成功をはく奪したいと考えるものです。そのため、狡く得ようとした成果は、世間の反感を買いやすいです。

ゴール設定を見失わない

自爆事例をさらに追求しようとすると、不祥事が発生した事案で、その責任の所在を曖昧にしたり、一定の者になすりつけて、黒幕と思しき存在が無傷となるシナリオに対して、ネット上で反感が高まるケースが多いです。こうした事案では、「黒幕を守る」ありきでシナリオが描かれたのでしょう。しかし、今の社会、どこに目や耳があるかわかりませんし、仮に守ろうとした人物が真っ白であったとしても、十分な説明を尽くさずに、社会からの疑惑が高まってしまうと、組織の信頼失墜は避けられず、大きなロスとなってしまいます。

そのため、不祥事対応では、被害者だけではなく世間一般を見据えてゴールを的確に設定しなければならず、最初から特定の人物を守るというような設定をすると炎上してしまいがちです

的確なゴール設定のために必要なスキル

こうして的確なゴールを設定するためには、いくつかのスキルが必要です。まずは、法律を含め、それよりも大きな概念であるルールを正確に把握し、これに完全に則ること。次にリスクの定量的判断を行うための会計スキル。そして、近時重視されているのが、ITスキルです。どのようなITが活用でき、また脅威となるかを把握し、前者は活用して、後者は排除できるか検討する必要性は高まっています。

まとめ

以上のように、不祥事対応では、法律や会計、ITを駆使して慎重に戦略を練る必要があります。当事務所ではまさにそのようなサービスを提供しております。もし必要がありましたら、見積依頼だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

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